haru-kanaのブログ

会社員→リハビリ職→→なんでも来いのセラピストを目指す

【リハビリいろいろ】自分の体と使い方を知る

先日ご紹介した「ヒモトレ」

武術研究家の甲野善紀さんの本を以前から読んでいたことがきっかけで知りました(ヒモトレ発案者の小関勲さんと共著)。

ヒモトレ革命 繫がるカラダ 動けるカラダ

 

病院勤めをしているころ(いえ、病院に限らず施設でも自宅でも)「頑張ってしまう」体の使い方をして、腰や肩を痛めている人が、患者さんだけでなくそのご家族、また医療者であるスタッフにもとても多いことが、ずっと気にかかっていました。

 

わたし自身も、新人として働きはじめた頃に、いわゆるギックリ腰になってしまったことがあったので、「自分のからだの使い方」を意識するようになり、それを人にも伝えることで、すこしでも体の負担を軽く、楽に動かせるようになればと思ってました。

 

心身ともにストレスが多いと、どうしても力の入った姿勢になりやすいし、それが常態化すると、力が入っていることにも気づきにくくなりますよね。

「頑張ること」「意識する(しすぎる)こと」は、アドレナリンが出っぱなしで、心にも体にもゆとりがなくて。動き続けている間はそれでも(気づいていないので)何とかなっちゃうけれど、何かのきっかけでポキッと折れてしまう。

 

だから、ポキッと折れてしまう(=痛みが出てしまう)前に、ふだんから自分の体とその使い方を知ることはとても大切。

 

いろいろな本を読んだ中でも、甲野さんの本はとても実践的で取り入れやすく、効果も実感しやすかったので、自分だけでなく周りの人にもお伝えして、かなりお世話になりました。

 

※たくさん出版されているので、ぜひ本屋さんでご自分に合ったものを見つけてみてください。全部やらなきゃ!ということはなく、自分が取り入れやすいものを一つでもやってみることをおススメします。

甲野善紀 甲野陽紀  驚くほど日常生活を楽にする 武術&身体術 「カラダの技の活かし方」 (DVDブック)

 

「ヒモトレ」の、紐を”ゆるーく”巻くのも、”頑張り過ぎず”、”抜きすぎず”の、ちょうどいい「バランスを無自覚に自覚させる」ためだそうです。

 

また、効果に対して「暗示じゃないか」「気のせいでは」という問いかけに、『「痛みなく動ける」ということが暗示にかかることではなくて、むしろ、それまでの「痛くて動かせない」という暗示がなくなるから動かせる、ということではないでしょうか』と書かれています。

 もう、これは本当に!そうなんです。

「年を取ると膝や腰は痛くなるもの」「なかなか治りにくいもの」といった「思い込み」が実際にそうさせている要素も大きく、これは患者さんだけでなく、医療者側も無自覚に使っている(言っている)ところも影響大だなぁと思います。

 

このあたり、意識ー無意識、皮膚の機能、自己治癒、暗示(思い込み)のキーワードでまたいつか。

 

何はともあれ、病気ではなくても、何となくの不調を感じる方、実際に腰や肩が痛いなど症状を持っておられる方、ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。

知っているだけで変わること、というのも、実はかなり大きいです。

 

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